今日、アウトプット読書倶楽部を開催しました。
参加者はありがたいことに3名。
それぞれが読みたい本を読み、感想をシェアし合うスタイルをとっています。
読書倶楽部開催の様子
私が読んだ本は、デボラ・ザックさんの『一点集中術』。
現代はマルチタスクをこなすことが優秀というイメージが強いですが、シングルタスクの重要性を説いています。
どうやって一点に意識を集中させるか?というテーマの本です。
たとえば、メールやSNSは見る時間を決める、小さな目標を立てて“できた!”を積み重ねる、似た種類の作業はまとめて処理する…。
一方で、「集中しようと思っても、仕事中にお客様対応が入ったら?」というリアルな声もあがり、そこからは“優先順位のつけ方”に話題が移りました。
そして、もう一つ印象的だったのが、「ノーと言う力」。
自分の集中を守るためには、何かを断る勇気も必要ですね。
それって、シンプルだけど意外と難しいテーマ。
他にも今回は、営業心理のアプローチ、さらにはコーチングの視点からの本の紹介もありました。
たとえば『営業心理術大全』を読んだ方からは、セルフイメージの力やサブリミナル効果の話が紹介されました。「私は電話営業が得意」と自己暗示をかけ続けた実例は、印象的でした。
自分をどう信じるか、自分にどう語りかけるか。心の中の“つぶやき”が未来を創るのかもしれません。
また、『一瞬で自分を変える法』などで知られるアンソニー・ロビンズの著書『人生を変えた贈り物』を読んだ方からの「信じるとは何か?」という内容が印象的でした。
「信じる」とは頭で考えるだけでなく、「確かにそうだ」と感じることで、そのためには、自身の経験の中から根拠となる「足」を見つけていくことが重要であるという内容。
“頭で思う”だけではなく、“心から感じる”ことの大切さ。
そのためには、自分の経験の中から“信じられる根拠”を見つけていくことが大事だという視点が、とても深く響きました。
さらに、為末大さんの本『ウィニング・アローン』や『諦める力』も紹介され、願望と現実的な目標の違いについても語られました。
印象に残ったのは、意思決定の大切さ。
ときに、「諦める」という選択が、自分にとって本当に価値あることへ向かうための“舵取り”になる。
100mで世界を目指すことを諦め、400mハードルに転向した為末さんの経験が書かれた『ウィニング・アローン』は、静かな力強さを感じさせてくれました。
それぞれが選んだ本は異なっていたのに、最後にはまるで一本の糸でつながっているような感覚が生まれた時間でした。
「集中すること」
「信じること」
「手放すこと」
どれも、これからの生き方にそっとヒントをくれるキーワードのように思えました。
参加者の感想や意見も飛び交い、学び多い充実した1時間半でした。
色んな人とコミュニケーションをとる時間って視野が広がるので、とても大事だなぁと思いました。
今年1月からスタートした時からご参加いただいている方からは、
「私の癒しの時間、楽しみにしてます」という嬉しい感想もいただいています。
本当にみんな良い人。ご縁に感謝です!
[ご案内]月に一度のアウトプット読書倶楽部 〜ことばと対話の時間〜
「この本、ひとりで読むより、誰かと話せたらもっと深まる気がする」
そんな想いからはじまった、月に一度の読書倶楽部です。
本を読んでの感じたことや気づき、日常の中でつながったエピソードなどを、お茶を飲むようにゆるやかにシェアしています。
・課題本はないので、自由に好きな本を持ち寄り。
・読んでなくても大丈夫。読書時間を設けています。
・シェアタイムを設けていますので、それぞれが自由に想いや気づきをシェアできます。
・さらに、他の方のシェアを聞いて感じたことや共感したことも、自由にお話しいただけます。
そんな、ちょっとした“安心の場”を目指しています。
もちろん無料です。
本を読むことで、自分の考えが整理されたり、人の視点に触れて、新しいものの見方が芽生えたり。
本を通して、「自分とつながる時間」になれたら嬉しいです。
次回の読書会のご案内は、このブログのトップページでも「こくちーず」でもお知らせします。
