日常を豊かにする2冊!仏教の教えとフランス流シンプルライフ〜5月読書倶楽部レポート〜

人生の生き方

本日、5月のアウトプット読書倶楽部を開催しました。

参加者1名。いつもこの時間を楽しみにしてくださっている知的で素敵な方です。

「今、気になる本」を手に、ゆったりとした雰囲気のなかで読書とシェアを楽しみました。

私の読んだ本を紹介

今回、私が読んで紹介した本は、梅原猛さんの授業『仏教』。

「仏教」と聞くと、どこか難しそうで古臭いイメージを持たれがちですが、この本はとてもやさしい言葉で、仏教の本質を日常のなかに見出していく内容です。

特に印象的なのは、「仏教は決してカビくさいものではなく、日々を丁寧に生きることそのもの」というメッセージ。梅原さんの語り口は、私たちの日常にそっと寄り添ってくれるような温かさがあります。

イチロー選手の「空(くう)」の実践や、仏教の基本である「四諦(したい)」「戒・定・慧(かい・じょう・え)」についても話しました。

「空」とは、物事に執着せず、あるがままを受け入れる心のあり方。イチロー選手がどんな状況でも淡々と自分を保ち続ける姿に、仏教の実践が重なります。

また、「四諦」は苦しみの原因や、その乗り越え方を説いた仏教の根本的な教え。

「戒・定・慧」は、正しい行い・心の落ち着き・智慧をバランスよく育てていくことの大切さを伝えています。

「仏教って、特別な人のためのものじゃなくて、私たちが日々を大切に生きるための知恵なんだな」と、改めて感じる時間になりました。

参加者の方が紹介してくれた本:「フランス人は10着しか服を持たない」

もう一人の参加者の方は、『フランス人は10着しか服を持たない』という本を紹介してくださいました。

この本は、アメリカ人の著者がフランスの家庭にホームステイした経験をもとに、パリのマダムたちの「自分らしさ」を大切にしたシンプルで上質な暮らしぶりを描いています。

「服は自分をより美しく見せるためのものとして選ぶ」「本当に気に入ったものだけを持つ」といった姿勢や、食事についても「お腹を満たすためだけでなく、誰とどんなふうに食べるかを大切にする」という考え方が印象的でした。

実際に、「食べることひとつをとっても、誰と、どんなふうに食べるかで、食への思いや味わい方が大きく変わる」という話題が出て、「日々の暮らしの質」について考えを深めるきっかけになりました。

本を通して広がった対話

「衣食住」や「自分らしさ」について、参加者それぞれが感じたことを自由に語り合いました。

  • 「おしゃれな人は自分に似合う服を知っている。それは自分を大切にする心の表れかもしれない」
  • 「食事の時間を大切にすることも、日々を丁寧に生きる仏教の実践につながる」
  • 「誰と、どんなふうに食卓を囲むかで、同じ料理でも感じ方が変わる」

こんな声が自然と共有され、仏教の教えやフランス流の暮らし方が、現代の私たちの日常にも自然に溶け込むことを改めて実感しました。

ひとときの安心と学び

今回も、それぞれの視点や体験が交わり、あたたかく、学びの多い時間となりました。

「興味があるので読んでみたい」

「シンプルだけど難しい」

そんな感想をいただき、私自身も心がほっと和らぐひとときでした。

[ご案内]月に一度のアウトプット読書倶楽部

読書倶楽部は、毎月1回、好きな本を持ち寄って、感じたことや気づきをゆるやかにシェアする場です。

・課題本はありません。
・読書時間も設けています。
・シェアタイムでは、自由に想いやエピソードを語り合えます。

「ひとりで読むより、誰かと話すことで本の世界がもっと広がる」
そんな安心の場を目指しています。

ご興味のある方は、ぜひお気軽にご参加ください。