待ちに待った読書倶楽部、先日9/25、ついに『歎異抄』講座シリーズがスタートしました!
今回も最高の時間でした〜。
講師役の方がスライドも準備くださっていて本格的。
とても分かりやすく解説してくださって、そのあと自由なおしゃべりタイム。
気づけばあっという間に時間が過ぎていました。
『歎異抄』ってどんな本?
今回、お話してくださったのは、日本の古典の中でもすごい存在感を放つ『歎異抄(たんにしょう)』。
親鸞聖人というお師匠さまが亡くなった後、「ちょっと違うこと」を言い広める人が出てきてしまったらしいんです。
それを正すために、有力な弟子(唯円が有力とされてます)が、親鸞さまの言葉をしっかり残して編んだもの。
文章がとても美しくて、仏教学者だけでなく、司馬遼太郎やハイデガーのような哲学者まで魅了してきた書物なんだそうです。
時代も国境も飛び越える力、すごいですよね。
親鸞聖人ってどんな人?
今から850年ほど前、平安から鎌倉時代にかけて生きた方で、「万人向けの仏教を開いた人」と言われています。
当時、仏教の修行は一部の身分の高い男性だけの世界。
でも、親鸞聖人はそれを大きく変えて「すべての人に開かれた仏教」にしたんです。
そして親鸞聖人は、自ら結婚して生活者として生きる「肉食妻帯」を公然と選びました。
これも、「これは特別な修行のできる人だけに与えられる教えじゃない。すべての人に通じるんだ」という実践だったんですって。
絶対の幸福って?
今回のテーマは、『歎異抄』冒頭に出てくる「摂取不捨の利益(せっしゅふしゃのりやく)」。
阿弥陀如来という仏さまの力によって、すべての人が救われる。
疑いのない安心のなかに、必ず浄土へ向かう身となる。
この「約束」にこそ、変わることのない幸福があるんだという内容だそうです。
私たちが日常で求めている幸せ。
結婚とかお金とか、地位とか。
どれも大切なんだけど、必ず移ろいゆく「相対の幸福」。
それに対して、阿弥陀如来がくださる「摂取不捨の利益」は永遠に変わらない絶対の幸福なんだと。
しかも、それは死後の話だけじゃなく、「今」この生きている瞬間から安心できるものなんだそうです。
どうやったらそこに至れるのか?
修行や儀式じゃなく、大事なのは「聞くこと」。
仏さまの願いを真剣に耳を澄ませて聞いていくこと。
そうして、「ああ、本当に誠(まこと)だったんだ!」と心に落ちる瞬間が、生きている間に訪れるんだと学びました。
参加者の声と次回予告
参加者のみなさんからは、
「自分がどれだけ狭い世界しか知らなかったか気づいた」
「これはぜひ続けて欲しい!」
そんな感想をいただきました。
ほんとに心と魂の栄養になる時間でしたね。
本当に解説いただいてありがとうございました!!
というわけで、この『歎異抄』講座、連続シリーズで続いていくことが決定しました!
次回は、途中まで解説してくださった第1章の現代語訳の続きから、さらに深くお話ししてくださることになりました。
次回は10月20日(月)の10時から。
また楽しみが増えました。
そして更にお互いが感想を話すことで深まる交流。
次回もとっても楽しみです〜!
