「ああっ、しまった。とんでもないことをしてしまった」
2023年2月2日。忘れもしません。手首の骨折をした日。
大変なことをしてしまったと同時に、心臓の鼓動が早くなり一瞬クラッと貧血のようになり、気持ちが悪くなりました。
骨折したのは左手です。
私の場合、利き手が左手なので、術後の食事からかなり苦労しました。
右手だと、箸で食べ物がつかめない。スプーンで食べようとしても食べにくい。
そして美味しく感じられない。
しかし、そんなこと言ってられないので、なにしろ繰り返し練習しました。
困難を極めましたが、徐々に右手で食べられるようにもなりましたし良い経験になりました。
あの日から、約一年半たちました。
そして、手首の骨折により、人生にとって大事な教訓を学びました。
復活までの経過
- 2023.2.2左手首骨折
下り坂で足が滑り尻もちをついた時、とっさに手をつき受傷。
- 2023.2.6骨折手術
全身麻酔で術後は、鎮痛剤がないと寝られず。
- 2023.2.7リハビリ開始
左手指が痛みと腫れにより、不自由な日々。
- 2023.9.6抜釘手術
全身麻酔での手術。抜釘(ばってい:骨を固定するプレートとボルトを抜く)手術。
当初の骨折手術とは違い、痛みも腫れも少なく夜も熟睡。
- 2024.1.31リハビリ終了
一年後、可動域は元通り。リハビリ終了。
教訓1:自分の身体に感謝すること
手首の骨折をしたことによって、自分の身体がどれほど大切かを再認識しました。
普段当たり前にできていることが一瞬でできなくなる、この無力感。
食事
手首の自由が利かないと、フォークや箸を使うのが難しくなります。食事がいつも通りできない不便さでもどかしくイライラしたり、手の自由さがどれほど重要かを痛感します。
身支度
片手が使えないことで、ボタンを留める、ジッパーを上げる、靴ひもを結ぶなどの些細なことすら困難に。日常の簡単な動作が本当に、大変になります。
指でモノを掴めること。箸が持てること。ペットボトルのフタが開けられること。玄関の鍵を回せること、当たり前じゃないです。
こんな簡単なことが!と驚くと思います。
普通だったら無意識にやれることが、手首骨折の度合いによって違うかもしれませんが、困難になります。
シャワーやお風呂
手首の痛みや不自由さがあると、一人でシャワーを浴びたり髪を洗ったりするのが困難です。
抜糸前は特に包帯や傷口が濡れないようにする為、防水のシャワーカバーなどをつける対策も必要になります。
身体の機能が取り戻せた時の喜び
手首が回復し、再び自由に使えるようになると、当たり前だった動作がどれほど大切だったかを実感します。リハビリをすることで徐々に回復していく過程で、健康のありがたさを再認識させてくれます。
更に、同じような怪我を繰り返さない為にも、身体のケアや予防に対する意識が高まります。
自分の身体を過信することなく、健康を維持しようと身体を大事に、そして心持ち・感情も大切だと思う日々が送れるようになります。
私の場合、腰痛や嗅覚の消失も経験しているので、本当に身体が何不自由なく機能していることが奇跡に感じられます。
すべての動作において、腰は「かなめ」です。
「痛みがなく、腰をかがめることができるって素晴らしい!!」
食事は味覚だけではなく嗅覚でも楽しんでいます。
「匂いがわかるって最高!!」
そして、自然治癒力は素晴らしいですね。身体を元に戻そうとする再生力。人体の神秘さに感謝でいっぱいです。
教訓2:歩くときは、歩くことだけに意識を集中すること
心が安定していないと足元がおろそかになり転ぶリスクが高まります。
私の転んだ原因もまさにこれでした。
神社の舗装されていない砂利道の下り坂、前日の雨で地面が湿っていました。
石もゴロゴロしてて、滑らないようにしなくちゃと腰も足も縮こまり、緊張していました。かなり急な坂の上り下りをした後だったので、体力的に余裕がなかった状態でした。
更に気持ちに余裕がなく、友達との歩調に合わせて、坂道を下りないとと気持ちが急いてしまっていたような気がします。
気持ちと身体が同調していないと、怪我につながる可能性があるということ。
そして、何より「ながら動作」を避けることが大切。目の前のことに集中することの大切さを痛感しました。
実生活への応用
手首の骨折から回復してからというもの、日常生活でも、「ながら動作」はしないように心がけています。
歩行中はスマホを見ない、料理中に他のことを考えない、などなど。
今すぐやりたい。あれもこれも効率的にしたいという気持ちになる時に限って、思わぬトラブルになりがちです。
一つ一つの動作に集中することで、事故やケガを防ぐことができます。
「全集中!!」
「ながら運転はしない!!」大事です。
教訓3:自分軸、地に足をつけて生きること
骨折によって、自分の価値観や生き方を見つめ直す機会を得たのではないかと思っています。
あの頃自分に自信がなくて、気持ちがふわふわしてて、会社の仕事の不安や、他の人に合わせたり、浮足だっていた気がしています。
今は、会社を退職して、自分の好きなことだけをする生活にシフトしました。
あの時、骨折しなかったら、人生が変わるほどの舵を切ることはできなかったと思います。
長期間、仕事を休んで自分の生き方、考え方にじっくり向き合える時間が取れました。
その後、色んなご縁があり、仕事の自給講座やアロマ、ストレングス・ファインダーやタオ療法、そして色んな仲間にも恵まれるようなりました。本当にありがたいです。
他人に振り回されることなく、自分は何をしたいかを考えて、自分というシッカリとした軸を得たような気持ちになり、地に足をつけて生活できるようになっています。
骨折の苦しみを共有して励まし合う:癒しの骨折ファイターズの誕生
手首の骨折をして誰にも相談できないと悩んでいたところ、2023年11月に私のブログを知り、メルマガ登録してくださったPさん。現在は無事、抜釘手術を受け、テニスができるまで回復されました。今でもPさんとは、心通わせる友達です。
Pさんの手首骨折後の痛みや不安、怖さなど様々な感情から、同じように悩む人がいないかとネットで検索し、私の記事を探しあてたそうです。
また、2023年11月にX(旧Twitter)から手首の骨折でつながったTさんも、今でも友達です。
Tさんも同じくXで同じように悩む人がいないかと探していたらしいです。
最近では、Tさんが利き手の手首骨折をされたということで、かなり落ち込んでいましたから、PさんとTさんと私3人で、グループライン「癒しの骨折ファイターズ」を発足しました。
それぞれ骨折の痛みや辛さを知っているからこそ、励まし合ったりできますし、色んな話題に花が咲いてます。
先日、グループラインにて、何気なしにストレングス・ファインダーを紹介したところ、なんとPさんが受けたいとおっしゃられて、前向きなPさんに感動しました!!
なんて素敵なことでしょう!!
好きなことは自発的に活動出来ますが…
可能性を広げられると考えたことはなかったかも知れません。
特に骨折がきっかけに、今まで出来たことことが出来る様になったことに感動と感謝で満足していました。
そりゃぁ欲を言えば、もっともっとイキイキと人生を生きたいですねぇ~。
ようこさん、新しいブログ拝見しましたよ!!
共感することたくさんあって感動しました。ストレングス・ファインダー凄いですね!
現在は、ストレングス・ファインダー診断テストの受け方を丁寧に説明している最中です。Pさんが前向きにますます輝いている姿、ほんと元気をいただいています。
Tさんも骨折の経過や心情を伝えてきてくれていて、身体の回復を願っているところです。
まとめ
今回は、「手首骨折から学んだ3つの人生の教訓」についてお伝えしました。
1 . 自分の身体に感謝する
2 . 歩くときは、歩くことだけに意識を集中する
3 . 自分軸、地に足をつけて生きる
自分の身体を大切にし、一つ一つの行動に集中し、自分軸を持って生きる。
これらは、当たり前のことすぎて、日ごろは注意しないことだと思います。しかし、日常生活や人生において大切なことですね。
人生は二度とないですから、毎日を丁寧に生きて、悔いのない人生を歩んでいこうと思います。
私は難病や手首骨折、過度なストレスを経験し、更に腰の病気になりましたが、その結果、感謝する生活、健康を最優先にした生活にシフトしたことによって回復し復活を遂げました。
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